起業したい方、起業しようと今頑張っている方、色々いると思いますが起業はそうそう簡単に上手くいくものではありません。
起業で成功するためにはたくさん勉強したり、行動することが大切です。
しかし、頭ではそうとわかっていても何だかやる気が出なかったり、先延ばしにしてしまったりとグダグダになってしまっている人も多いかもしれません。
実はそれは普通のことなのです。別にあなたの意思が薄弱だからとか、そういうことではありません。
起業しても多くの人が上手くいかない原因の1つとして、行動力が足りていないからというのがあります。
多くの人が行動力が足りていないので、あなたがなかなか行動できなくても全く気に病む必要はありません。
むしろ行動できるだけで他の人よりも一歩先へ行っていると言ってもいいくらいです。
しかし何故人間はなかなか行動できない生き物なのでしょうか。
それは、人間の潜在意識というものが深く関係しています。
そしてこの潜在意識を上手く活用し、コントロールすることで成功を早めることができます。
今回はその方法について説明します。
潜在意識とは?
潜在意識という言葉は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
潜在意識の対義語は、顕在意識です。
顕在意識とは、自分が頭の中であれこれ思案できることを指すのに対して、潜在意識とはそれ以外の自分では意識していない部分全てを指します。
潜在意識は人間の本能的な部分や、過去の経験から今の自分の現状、普段から自分が考えていることなどによって形成されています。
そして、人間は顕在意識が1割程度、残りの9割程度が潜在意識だと言われています。
潜在意識は9割程度もの大部分を占めているため、これをコントロールすることで上手く自分をコントロールすることができるのです。
しかし潜在意識とは無意識のため、意識してコントロールすることが非常に難しいです。
多くの人が目標を掲げても達成できずに失敗に終わるのは、実はここに原因があります。
潜在意識の特徴とは?
潜在意識の特徴として、潜在意識は「変化を拒み現状維持しようとする」ということです。
この作用によって自分がいくら変わりたい、成功したいと思っていたとしても、そういった変化を拒み無意識のうちに現状維持しようとします。
やろうと決めたことでも長続きしなかったり失敗してしまうのはこのためです。
潜在意識というのは自分の意識の9割を占めると言いましたよね。
自分がどんなに強く心に決めたことでも、9割の潜在意識の計り知れない力によって、現状維持するために潜在意識が全力で阻止しようとしてきます。
だから、成功するためには潜在意識を上手く味方に付けコントロールする必要があるのです。
また、潜在意識には善悪の判断がつきません。
例えば、ダイエットして痩せたい、起業に成功してお金持ちになりたい、と思って頑張るとしましょう。
太っているより痩せている方が健康的だし、貧乏な生活よりお金持ちになった方がいいに決まってますよね。
そして今の自分はそうではないから変わりたいと思って目標を設定するわけです。
しかし潜在意識は現状維持しようとする性質があります。
なので、その目標が達成できたとき自分にどんなに大きなメリットがあっても、太っている人は太っていることを、貧乏な人は貧乏な状態を潜在意識的に維持しようとしてしまうのです。
宝くじで一等を当てて成金でお金持ちになった人が、お金持ち状態を維持できずすぐにまた元の生活に戻ってしまうのもこういうことなのです。
もう一つ、潜在意識の特徴として、潜在意識はイメージと現実を区別できないということです。
ナポレオン・ヒルの有名な自己啓発本に「思考は現実化する」という本があるのを知っている方も多いと思います。
思考は現実化する、とはつまり自分の思考を潜在意識に刷り込むことで現実化できるということです。
潜在意識は現実の今の自分の状態を現状維持しようとしますが、自分の理想とするイメージを上手く潜在意識に刷り込ませることができれば、そのイメージが現状ではないにも関わらず維持しようとする力が働きます。
これが、「思考は現実化する」と言われる理由です。
潜在意識をコントロールするには?
このように潜在意識を上手くコントロールできれば、自分の目標を達成させ成功へ導くことがより簡単なものになります。
潜在意識をコントロールするおすすめの方法が、紙に書くことです。
自分で目標を決めても、潜在意識に刷り込むほど毎日強く意識することって難しいですよね。
紙に書くことで自分の目標を常に意識することができ、潜在意識に働きかけやすくなります。
また、紙に書くときは具体的に書くことが大切です。
いつまでに達成するのかなどをしっかりと決め、「~したい」という表現ではなく、「自分は~している(である)」と既に達成しているかのように、未来の自分がそうなっているように書くのがポイントです。
「~したい」という願望のような書き方では、潜在意識は意志が弱いと判断し、現状維持しようとします。
「~している」という書き方をすることで、自分の本来の姿はそうなのだと、あたかも今の自分が変化していて本来はそれが正しい自分なのだと潜在意識に働きかけることで、現状維持の作用の力を借りることができます。
このように潜在意識に働きかけることが大切なので、紙に書く他にもスマホの待ちうけにしたり、寝る前や起きた後に未来の自分をイメージするなども効果的です。
また、潜在意識は過去の経験や体験から基づいたものでもあります。
過去のトラウマなどが原因で何かが苦手になってしまうのも、その体験が潜在意識に刷り込まれてしまったからです。
これを逆手に取って、どんなに小さなことでもいいから成功体験を積み重ねていくのも効果的です。
成功体験を積み重ねることによって、「自分はやればできるんだ!」と潜在意識に刷り込むことができます。
心のどこかで無理だと思ってしまうと、それが潜在意識に作用してしまい、途端に成功することが難しくなってしまいます。
成功体験を積み重ねることは自分への自信にも繋がるし、モチベーションの維持にもなります。
まずは小さなことでも目標を決め、それを達成するというのを繰り返すのがいいでしょう。
まとめ
潜在意識というのは無意識なので、あまり普段から意識することはほとんどないでしょう。
しかし、成功する人は誰でもこの潜在意識を上手く活用できています。
何だか精神論的な話かと思うかもしれませんが、潜在意識をコントロールできるようになれば、間違いなく今の自分からステップアップできるでしょう。
1つ注意しておきたいのが、潜在意識は目標達成を手助けするものであって、夢や妄想を叶えるものではないということです。
例えば、いくら「自分は1年後に宝くじが当たる!」と潜在意識に働きかけたところで当たるはずもないでしょう。
潜在意識は自分次第でどうにかなるような目標でなければその恩恵は得られません。
要するに、何よりも行動するのが一番大事だということですね。
そのためにも潜在意識を利用して、理想の自分を現実化できるように頑張りましょう。