今の自分を変えたい、そう思って何かを始めるとき、上手く長続きできない人も多いのではないでしょうか。
いつも何かを始めようと思っても三日坊主になってしまい、すぐに挫折してしまう人もいると思います。
最初はやる気に満ち溢れていたのに、何日かするとすぐやる気もどこかに行ってしまうこともよくある話ですよね。
しかし、何かを成し遂げるためにそのことを習慣づけることで目標の達成しやすさも段違いになってきます。
それまでやってこなかったことを新たに習慣づけるというのはとても難しいことですが、どうすれば上手く習慣化することができるのか解説したいと思います。
そもそもなぜ三日坊主になってしまうのか
最初はやる気満々だったのに、なぜ人は三日坊主で終わってしまうのでしょうか。
その理由の1つとして、人間には「ホメオスタシス」という効果が機能していることがあげられます。
ホメオスタシスとは日本語で「恒常性」と訳され元々は医学用語なのですが、環境の変化に関わらず身体が一定の状態を保とうとすることを指すものです。
心理学的には、今の自分に対するイメージから外れようとした時に、現状維持しようとすることを言います。
つまり、何かを達成したいと思っていても、今の自分が本来の姿なのだと無意識に思ってしまっているので、現状維持しようと三日坊主になってしまうのです。
これは生き物の本能として備わっているものなので、なかなかコントロールするのは難しいものです。
この機能が働くため自分を変えるというのは難しいのですが、三日坊主になりやすい人の特徴として、無理な目標を立てるということも多いです。
あまりにも理想の高い無理な目標を立ててしまうと、これまでの日常や生活習慣などの現状から突然大きくかけ離れてしまいがちです。
そのためホメオスタシスが働きやすく、挫折してしまうことになります。
他にも、今の習慣が目標達成の邪魔をしていることもあります。
ダラダラしている時間が多かったり、テレビやネットサーフィンなど、こういった無駄なことが習慣になってしまっている人は、その習慣が悪い習慣として身についてしまっています。
つまり、何かやろうと思ってもやらないことが習慣になってしまっているのです。
上手く習慣化するコツとは?
ではどうすればやりたいことを上手く習慣化することができるのでしょうか。
- ハードルを下げる
何か始める時はハードルを下げ、やるのが苦痛にならないくらい簡単にするのが良いでしょう。
ハードルが高いと面倒くさくなったり、モチベーションが上がらない日などはすぐに挫折してしまいます。
小さなことを積み重ねていくことで、変化が小さくホメオスタシスも働きにくいので理にかなった方法でもあります。
- 実行するタイミングを決める
毎日やろうとする上で、一日のどのタイミングで行動するのか決めるとやりやすいです。
毎日決まった時間に生活の一部として組み込むことで、習慣化しやすくなります。
例えば、ご飯を食べたら歯を磨くという習慣がついていれば、歯を磨かなかったら気持ち悪いですよね。
このように、常にやるタイミングを決めておくと自分の生活の一部として習慣化しやすいでしょう。
- 周囲に宣言する
周りの人に宣言するというのも効果的です。
自分一人で目標を立てても、達成できなかった時も別に誰に怒られるわけでもないし、1日くらいサボってもいいかなという気持ちにもなるかもしれません。
そういう時のために周りに宣言しておけば、それがプレッシャーとなり、逃げられない状況を作りだすことができます。
人間には自分には甘い生き物なので、他の人の目があれば自分の意志の強さに頼ることなく行動しやすいです。
まとめ
いきなり大きな目標を掲げて達成しようと意気込んでも、上手く継続していくことは困難です。
まずは小さなことからコツコツと積み上げていくことで、小さな変化も次第に大きな変化になっていると思います。
習慣には大きく分けて3つあり、行動習慣・身体習慣・思考習慣と分けられます。
それぞれの習慣が定着するまでに、行動習慣は1ヶ月、身体習慣は3ヶ月、思考習慣は6ヶ月かかると言われています。
このように習慣が定着するのには長い時間がかかるので、最初から高いハードルを飛び越えるのではなく、小さなハードルからこなしてとにかく継続していくことが重要です。
新しいことを習慣化させるのはなかなか大変ですが、みなさんもぜひ頑張ってみてください。